国際結婚で考えるべきこと
どーも、バリ島在住のPapasです。
バリに住みだして20年経ちましたが、今日は今の嫁さん(インドネシア人)との国際結婚について書いていきたいと思います。
僕が嫁さんと結婚したのはバリに住みだして3年経った2003年でした。当時僕は27歳、嫁さん22歳。本業のダイビングショップも軌道に乗り、生活がだいぶ楽になりだした時でした。
まー、国際結婚といいますと、文化の違い、生活の違い、金銭感覚の違い、家族との付き合い方の違い等々、挙げたらきりがないほどのハードルといいますか、考えなくてはいけなかったことがありましたが、いかせん、予期せぬことに嫁さんが身ごもってしまったので、どたばたと結婚の準備を進めました。ちなみに5月に嫁さんの妊娠がわかり、6月に結婚、12月に娘を出産というハードスケジュールだったため、国際結婚云々について考える時間がなかったんですよねー。
ただ、今思い起こせば、しっかり考えることも重要だし、勢いで結婚するのも重要っていうことで、結果オーライの人生になっておりますが、これから国際結婚を考えている人への何かしらの情報提供ができればなと思います。
もくじ
- 日本人の国際結婚の割合
- 国際結婚の離婚率
- 国籍、戸籍問題
- 国際結婚する前に考えておくべきこと
- まとめ
日本人の国際結婚の割合
まず、日本人ってどれくらい国際結婚しているのかといいますと、下記の表になります。
出展 人口動態調査
直近の平成27年ですと、約2万組の国際結婚が成立していますが、全婚姻に対して約3.5%の割合のようです。一番多かった平成18年ころで約4.5万組、全体の6%に当たる数の国際結婚が成立していたようです。
僕が結婚したのが平成15年ですので、ちょうど国際結婚が増えていた時ですね。
国際結婚の離婚率
では、離婚率はどれくらいなのかといいますと、2017年ですと、
- 日本人夫婦同士の離婚 200,603組
- 国際結婚の離婚 11,659組
逆に結婚は
- 日本人夫婦同士の結婚 585,409組
- 国際結婚の結婚 21,457組
っていうことですので、単純に見ますと、日本人同士の場合は3組に1組離婚しているのに対して、国際結婚の場合の離婚は2組に1組離婚していることになります。これで比較しますと、いかに国際結婚が難しいかがわかりますね。
ちなみに、僕がバリに移り住んでからの20年で、何組の日本人とインドネシア人夫婦が離婚していったことか・・・。バリの場合は日本人妻が多いのですが、大概の場合は離婚をして、子供を連れて日本に帰国するというパターンが多いですね。
離婚の理由は様々でしょうが、旦那の浮気、旦那の生活力のなさ(仕事しない、稼げない)、それから文化の違い、家族観でのトラブルなんかが理由としてあげられるのかな、と思います。どんな夫婦でも問題はあるかと思いますが、国際結婚のほうが離婚への踏ん切りがつきやすいのでしょうか。
国籍・戸籍問題
これは、結婚相手の国の法律等によって変わってくると思いますので、結婚する前にしっかりと調べておくことが重要です。
うちの場合は僕の国籍は日本のままで、妻の国籍はインドネシアのままです。大概の国ではこのように国籍を変える必要もありませんが、一部の国では国籍を変えることができるようです。
子供に関しましては、結婚当初はインドネシアの法律上、子供の国籍は父方の国籍になってしまったため、娘(2003年生まれ)の国籍は必然的に日本国籍でしたが、息子(2007年生まれ)のときには2重国籍が認められてていたため、現状2重国籍になっています。
ちなみに、2重国籍にする場合には、日本側には「国籍の留保」という手続きをしないといけません。
外務省の国籍の留保 のページをご確認下さいね。
それから、日本での戸籍に関しましては、届け出を出す必要がありますので、戸籍上しっかりと外国人配偶者の名前も、子供の名前も入ります。こんな感じ。
国際結婚する前に考えておくべきこと
国際結婚をしてみて、「おや??こんなはずではなかった。」ってことがよくあります。例えば以下。
宗教のこと
日本では宗教は重要視されませんが、ほぼすべての国では宗教は重要です。インドネシアの場合は夫婦が同じ宗教でないといけません。信仰心なんてない日本人がほとんでしょうから、ある日突然結婚を機に宗教を強制されても困りますよね。うちは妻がイスラム教のため、結婚を機に僕もイスラムに入りました。
ここで気を付けないといけないのが、外国人配偶者が宗教を押し付けてくるかどうか。もしくは、その宗教をしっかりと受け入れる準備が本人にあるかどうか。僕の場合は、自分に宗教を受け入れる準備なかったのですが、妻も宗教のことを押し付けるようなことがなかったのでよかったです。1日に何度もお祈りをしないといけないとか、断食をしないといけないとか、お酒を飲んではいけない、とか強制されたらちょっと辛かったです。
なので、宗教に関しては必ず事前に考え話し合っておきましょう。
金銭感覚
これは付き合っているときに判断していくしかないですね。僕が結婚した当初、インドネシア人に貯金をすると言う感覚がありませんでした。あったらあっただけ使う。それがインドネシア人。発展途上国では結構そういう国が多いのかもしません。
今まで育ってきた環境があまりにも違いすぎると、この金銭感覚で生活がくるってくることもあるかと思います。
僕の場合は、貯金という文化が相手に希薄だったため(今はそれなりにそういう感覚を持っているようです)、僕がお金の管理をしています。
日本人は、教育費の積み立て、保険、老後の資金等いろいろと考えて家庭のやりくりをしますよね。それができない人と結婚する場合は注意が必要です。
文化の違い
これは子育てしているときに一番困ったことでした。
インドネシアでは粉ミルクをいつまでたっても与えます。記憶が確かなら2歳とか3歳くらいまでは平気で哺乳瓶で粉ミルクを与えていました。それも毎日かなりの回数です。そのせいでかはわかりませんが、息子はぶくぶく太って今では肥満体。
それにインドネシアでは、「少々太っている子のほうがかわいい」みたいな風潮があり、どんどん食べさせます。
他にも子育てで日本と違うことが多すぎて、争いが絶えませんでしたが、お互いにどこまで歩み寄るかが重要かと思います。
今考えれば、子供たちが幼児の時が一番、夫婦喧嘩が多かったように思います。
家族観
日本のように核家族が進んでいる国もおそらく珍しいのではないかと思います。インドネシアでは、家族の絆が強く、家族付き合い、親戚付き合いが面倒と感じるかもしれません。幸い自分の場合は、妻の実家が遠いため、行き来はあまりないのですが(年に一回程度)、知り合いの日本人妻たちは、ことある宗教行事で実家帰省を強いられているようです。その良しあしは人によって違うと思いますが、日本のように親戚づきあいも近所付き合いも濃くなってきますので、そこでのストレスがある、という話はよく聞きます。
まとめ
日本人同士でもなかなかうまくいかない結婚が、国際結婚になりますと、さらにうまくいかないと思います。宗教、文化、金銭感覚、育ってきた環境の違い、家族観等々、いろいろと考えなくてはいけないことも多いはずです。
それから、お互いの両親が年老いてきたときに、また問題が出てきます。両親はそれぞれの国で生活していることが多いわけですから、例えば僕の場合、インドネシア在住で、日本の両親が年老いて介護などしなくてはいけなくなったらどうするか?幸い自分は3兄弟なので、兄弟にお願いするということもできますが、兄弟、姉妹がいない場合は帰国するしかないわけです。そうなると仕事をどうするか?自分の家族はどうするか??など考えることができてきますね。
もしも日本人同士で結婚して、日本に住んでいれば、自分の家に両親を住まわせて面倒をみるっていうこともできますが、海外に住んでいる場合は、簡単に呼び寄せるわけにもいきません。配偶者の両親に関しても同じ問題があると思います。
と、いういとで、国際結婚にはたくさんのハードルがあると思いますが、一つ一つ相手と相談してから結婚に踏み切ってもらえればと思います。
僕が色々参考にした本は以下です。国際結婚を考えている方、これから子供の国籍はどうなるのかなど参考にしました。
参考程度に見てみてくださいね。