バリで育った子の進学先とその後

南国生活 雑記

昨日ね、むかーし昔、サッカー部のチームメイトだった子(当時高校生)が、数年ぶりにサッカーに参加してくれました。
彼は、お父さんがバリ人、お母さんが日本人のハーフで、上智大学に進学後に、イギリスの某有名超一流企業に就職し4年目になります。
バリで育った子が世界で活躍しているっていうことが、本当に素晴らしいし、嬉しく思います。

で、ちょうど数日前にこんなブログを書きました。

これね。そしたら、このブログを見てくれた知り合いからこんな連絡をいただきました。これから、大学進学を控えている子、その親御さんにとってはすごく参考になる内容です。
私も読ませていただいて、日本進学だけが正解ではないと改めて気づかされました。是非最後まで読んでください。以下、いただいたお便りです。

数年前、補習校ではなぜだか、日本の大学へ行こう!ブームみたいな時期ありましたね。今でも続いているのですね・・

私もそのブームに乗った一人でした。2018年です。
インドネシア国籍の息子の話になりますが、現地の国の高校を卒業した息子は、インドネシア内の国立大学の推薦枠をもらっていたようですが、悩みに悩み、日本の国立大学を受験する道を選びました。
日本の某国立大学の募集要項はクリアしてましたが、見事に不合格。
ハイスペックすぎたのかもしれません(笑)

当時、不合格になった原因は、こちらで考えられることの一つは、二重国籍のままの受験したこと。
もう一つはその大学の学科を受験した生徒が、我が息子よりも頭脳が良いこと(笑)ですかね・・。
日本の大学では、大学によって、受験する時点で二重国籍を認めない大学があったり、また、二重国籍に関して詳しい内容が記載されていない・曖昧な大学が非常に多い、そして、あまりにも内容が煩雑すぎて、親の私がついていけない内容でした。

不合格の瞬間は、今でも忘れません。息子は大泣きし、私はうろたえ、3時間位、今から受けられる・間に合う日本の大学を探してました。ほんとに、崖の上から突き落とされたような瞬間とはこういうことをいうんだと、痛感しました。(国立一本のみ受験、すべり止めは受験していなかった)

ただ、救われたのは、その後大泣きした息子は冷静になり、日本の大学に進学するつもりはないと、私に伝え、その後、父親(主人)にインドネシア内の国立大学に進学したいと伝え、不合格から二日後には、家庭教師をつけて猛勉強を開始しました。

息子は、2019年2月に不合格になり、現地校を卒業してすでに約8ヶ月の月日が流れていました。いわゆる浪人生です。

がむしゃらに勉強をして、2019年8月に、スラバヤのアイルランガ大学・人文学部 日本研究学科に合格しました。
第一希望は、国際総合学科でしたが不合格。
第二希望の学科に合格となりました。

私は、え・・なぜ日本研究学科?と多少・・腑に落ちない部分もありましたが、嬉しそうな息子を見て本当に良かった・・と安堵感に包まれました。

その息子は、今大学4年生です。入学前に、日本語能力試験1級を取得していたことが、項を奏したのか、大学の日本関係のイベントを任されたり、在スラバヤ日本国総領事館の会議に参加したりと、彼自身が自信を持って、大学生活に臨めています。

そして、息子が日本の大学に進学する場合の心配の種の一つに、言語・友達とのコミュニケーションがありました。
息子は、第一言語(インドネシア語)を使って、友達とのコミュニケーションをしたい、という強い思いでいました。
今までバリをベースにして育ってきたので、言語の他に、日本での生活面や大学生活での不安、心配部分が多いことが、息子を悩ませていたようです。
最近では、アジア圏の大学に通う生徒を中心とした、日本の経済産業省 国際化促進インターンシップ事業というものがあります。

日本語能力が高い生徒は、経済産業省が支援し、日本の企業での就職体験が出来る仕組みになってます。うまくいけば、就職活動も同時に行えます。

息子は、このインターンシップに参加することになりました。現在、ビザ待ちです。

インドネシアの大学に進むのも、大いにありだと感じました。

インドネシアの多くの大学には、日本の大学と協定校を結んでいるので、私費留学で日本の大学に、半年~1年間行けるプログラムがあったり、国費留学生として、日本の大学に留学するチャンスもあります。
また、上記のような日本政府支援の活動があったり、各大学が日本政府との繋がりが多いことも息子を通じて、よくわかりました。
インドネシアの大学に進んでも、様々なプログラムや活動があるので、今では、インドネシアの大学に進んでよかったと心から思います。

Papasさんのお知り合いや、ご友人で、インドネシア国籍のお子様を持つご両親がいましたら、何か参考になるかと思い、ご連絡いたしました。
まずは、親の気持ちよりも、大学で勉強する子供の気持ちを優先にして、考えていくことが大事と思いました。

(私は子供の気持ちよりも、自分自身が日本の大学に通わせたい気持ちが強かったので・・押し付けは良くないですね)

時代とともに我が子への教育方針というのが変わっていると思います。自分がインドネシアに移住した2000年は、インドネシアの教育レベルっていうものをまったく信用していなかったし、経済的な格差もあり、子供の進学先は日本一択だなって思っていましたが、昨今の日本とインドネシアを取り巻く環境、経済、教育の変化で考え方が当時と変わりました。
日本の大学は、入ってしまえば卒業は結構簡単で、何を勉強するのか?何を勉強したのか?大学に行った意味があったのか?と思うことが多々あります。インドネシアの大学は、入るのも出るのもすごく大変で大学に入ってからたくさん勉強をしないといけません。その分、身につくものも多く、子供にとってどちらがいいのかということを考えさせられます。

これから進学を控えている日系の子の親御さんは、お子さんにとって一番いい進学先を見つけてあげてください。

それから、前回のブログにも書きましたが、日本への進学は一つの選択肢としてすごくいいと思っています。サッカー部の友人のように、日本の大学を出てさらに世界へ羽ばたいていっている子もたくさんいます。
ただ、その輝かしい経歴を歩める子がいる一方で、失敗している子もいるという現実があります。その子にとっての正解はインドネシアの大学にあるかもしれませんので、色々な可能性を検討してみてください。

長くなりましたのでこの辺で。

それでは。

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