一人だけ取り残されている気分になる時

雑記

するめいぬさんによる写真ACからの写真

コロナ騒動から約4か月が経ちました。

インドネシア、バリ島は感染者が増え続けている状況ですが、自粛期間が明け、無理やりコロナ前の日常に戻り始めています。

観光の島で観光客を入れないということは、観光業に従事している人にとっては、静かな死刑宣告で、経済的にひっ迫している人にとっては、早期の死刑執行、少し余裕のある人にとっては、檻の中で執行される時を待つだけ。

そんな状況を食い止めようと、経済優先に舵を切ったインドネシア政府、バリ州政府ですが、いくらこちらが観光客に対してウエルカムで、バリ島に戻ってきてくださいと訴えても、世界の人が感染のリスクを負って遊びにくるような状況は考えらず、コロナ以前のバリに戻るにはまだまだ遠い先にあるのではないかと思います。

それでも、動き出したバリ島は、朝になればたくさんの通勤者がバイクを走らせています。

子供たちは自宅学習のため、通学の人や、観光業に従事している人は家にいるのに、コロナ前と変わらないかのように、道は混雑しています。

そんな朝の通勤風景を見ると、ひとりだけ取り残されている気分になります。

観光業に従事している人はほとんどの人が、無給だと思います。そんな中、少しでも会社が給料を保証してくれる人もいて、何とか食べていける人。僕のようにお客さん0でもスタッフに給料を支払って毎月毎月減る一方の貯金通帳に危機感を募らせ、何とかしたいけれどもどうにもできない状況にいらいらが募る人も多いと思います。

子供たちもどこにも行けずに我慢している中、もちろん自分も色々なことを我慢しています。
久しぶりにダイビング行きたいなって思っても、子供たちもどこにもいかずに我慢しているのに、自分だけ自分のやりたいことをするなんて自分にはできません。周りのインストラクターが潜ってきた、なんて話を聞くと、うらやましいな、って思うだけなら健全だけれども、どうにも心が病んできたのか、誰にも気を遣わずに自分のしたいことができていいよね、なんて嫌味なことを考えるようになってしまいました。

こんな時期に無駄なお金を使うこともしたくないし、4か月停滞状態、ならまだしも、後退しかしていません。

せめて気持ちが上向いてくれればいいのですが、なかなかそういうわけにもいかず、いらいらが積もり積もってしまい、先日娘にそのイライラを理不尽にぶつけてしまいました。父親としても男としても失格ですね。

この4か月、規則正しい生活と、毎日のルーティンをしっかり守ってきていたので何とか心のバランスを保ってくることができましたが、ここにきて、先の見えない将来への不安と、それを改善しようにもなかなか改善できない自分に対してのイライラが募りバランスが崩れてきています。

やっぱり日本に一時的に帰国して仕事をするのか、それともバリに残って頑張るのか。自分がいないと家族が困ることも多くて、なかなか踏ん切りがつきません。

こういう時はどうすればいいんでしょうかね。

うまく息抜きできればいいのですが、一度崩れたバランスはなかなか元に戻せるものではないのでしょうかね。

止まない雨はないと思う暇があるのなら雲の上に行く努力をする。明けない夜はないと待っている時間があるのなら東へ行く。

ローランドが言った言葉ですが、今の自分には刺さるけど厳しい言葉です。

毎日がつらい。

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